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生き物どうしのかかわり ― Plan

単元情報

項目 内容
学年 6年(1〜4組)
時数 8時間
時期 7月
領域 B生命 / B(3)ア(ア)(イ),イ

教材研究

食物連鎖と生物の環境との関わりを、沖縄の実際の生態系を通じて理解させる。生物間の「食う食われる」という関係だけでなく、1つの生物が減ると全体の食物網に波及する相互依存関係を多面的に考察する力を育む。生態系の復元力と脆弱性の両面を理解させることで、環境保全への科学的視点を醸成する。

沖縄の地域性

サンゴ礁の食物連鎖(プランクトン→小魚→大型魚→人間)、やんばるの森の食物網を主たる学習素材に活用する。沖縄固有の生物多様性と、それが支える漁業や農業などの産業とのかかわりを理解させることで、環境保全が経済活動と不可分であることに気づかせる。サンゴの白化による食物連鎖への影響も扱う。

校内研究との接続

視点 この単元での具体
見通し 食物連鎖の構造を図で把握し、「エネルギーの流れ」という視点で理解する
選択肢 調べる生態系を(サンゴ礁・やんばる・河川など)児童が選択できる
振り返りCP 食物連鎖図の完成度と、1つの生物が欠けたら全体がどう変わるかの予測を確認

評価基準

評価 基準
A(十分満足) 複雑な食物網を描き、1つの生物が減ったら全体にどう影響するか多面的に考察している
B(おおむね満足) 生物間の食う食われるの関係を理解し、食物連鎖を図で表現できている
C→B(支援) カード形式の生物を並べて矢印でつなぐ活動で、食物連鎖の基本的な構造を理解させる

つまずきポイントと対策

よくあるつまずき

矢印の向きが混乱しやすい。生物が大きいほど強いという誤解も生じる。対策として「矢印はエネルギーの流れを示す」と統一して説明し、生物の大きさと力の強さは別であることを強調する。また、捕食者と被食者が交互に食べ食べられるという関係も、具体例で丁寧に示す。

展開表(全8時間)

時間 テーマ・ねらい 主な学習活動 教師の支援 評価
1 生物のつながりを知る サンゴ礁の映像視聴→その中にいる生物をリストアップ 多様な生物が存在することに気づかせる 生物への関心
2 食べる・食べられるの関係 サンゴ礁の生物カードで、食べる側(食肉動物)と食べられる側(被食者)を分類 「食べる」と「食べられる」が同じ生物にもあることに気づかせる 関係の把握
3 食物連鎖の基本形 プランクトン→小魚→大型魚→人間の食物連鎖を図で表現 矢印の向きはエネルギーの流れであることを強調 食物連鎖の理解
4 食物網の複雑性 1つの生物が複数の食物を持つ場合を図示→食物網へ やんばるの森の食物網の例も示す 食物網の構造理解
5 沖縄の生態系① サンゴ礁の詳細な食物網を班で作成 班ごとに異なる生態系を割り当て、多様性を理解させる 作品の正確性
6 沖縄の生態系② やんばるの森の食物網を長期観察データから推測して作成 動画・資料から根拠をもって推測する能力を育む 根拠づけ
7 生態系の平衡と変化 「もしサンゴが白化して消えたら?」という仮想実験→全体への影響を予測 連鎖的な影響の広がりを矢印で追跡させる 因果関係の思考
8 まとめと発展 自分が選んだ生態系の食物網から、「守るべき生物は?」と課題提示→5.ユニットへの発展 生態系保全の視点から、環境問題との結びつきを示す 生態系理解と保全意識

ICT活用

環境省データベースで実際の沖縄の生物多様性情報にアクセス。生き物のかかわり教材(NHK for School)で、食物連鎖の動画を確認。Google Sheetsで班が作成した食物網を共有し、複数の視点からの比較検討。

準備物

  • 生物カード(沖縄の生物60種程度)
  • 食物連鎖ワークシート
  • サンゴ礁と森の映像資料
  • 沖縄の生物図鑑
  • 糸やテープ(食物連鎖を線で表すため)

検証の視点

  • 食物連鎖と食物網の違いを説明できるか
  • 1つの生物が減った時の影響を複数段階で予測できるか
  • 矢印の方向をエネルギーの流れとして正確に理解しているか
  • 沖縄の生態系の豊かさと脆弱性を両面から認識できているか