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人のたんじょう ― Plan

単元情報

項目 内容
学年 5年(全クラス)
時数 6時間
時期 2月〜3月
教科書 p.XXX
領域 B生命 / B(2)ア(イ),イ

教材研究

人が母体内で成長して生まれることを理解することは、生命の尊さを実感する重要な学習である。胎児の発生・成長過程を時系列で学ぶことで、生命の連続性が感じられる。また、メダカの発生と人の発生を比較することで、生命の共通性と多様性を認識できる。

母子手帳などの実物資料を活用することで、学習を児童自身の成長へ接続させられる。

沖縄の地域性

沖縄は出生率が全国でも高く、児童の周囲に赤ちゃんが身近に存在することが多い。また、沖縄の文化では家族のつながり(ウチナーグチで「ファミリー」)を大切にし、世代間の結びつきが強い。模合(もあい)やユイマール(助け合い)などの互助文化は、命の誕生と家族の大切さを学ぶための貴重な教材である。

校内研究との接続

視点 この単元での具体
見通し 胎児の成長カレンダーを作成し、発生・成長の見通しを立てる
選択肢 人の発生について調べる方法を選択(図書館、インターネット、映像資料)
振り返りCP 調べたことの中間発表を行い、クラスで知識を共有

評価基準

評価 基準
A(十分満足) 母体内での成長過程を時系列で正確に説明し、メダカとの比較で生命の共通性を考察できる
B(おおむね満足) 母体内での胎児の成長を理解している
C→B(支援) 胎児の成長を月ごとの大きさ比較(実物大模型)で実感させる

つまずきポイントと対策

よくあるつまずき

プライバシーに関わる内容で発言しにくい児童がいる。また、羞恥心を持つ児童もいる。対策として、科学的な事実として「生命の誕生」を尊厳をもって扱い、個別配慮が必要な児童には別教室での学習や家庭学習の選択肢を提供する。また、事前に保護者に学習内容を知らせ、理解を得ることが重要である。

展開表(全6時間)

時間 テーマ・ねらい 主な学習活動 教師の支援 評価
1 人の誕生への導入 新しい命が誕生することの不思議さ。児童自身の赤ちゃんの写真から学習開始 児童の個人的な写真を尊重し、プライバシーに配慮。「誰もがこの過程を経験」と統一 学習への動機づけができているか
2 胎児の成長過程① 母体内での成長を月ごとに学習(0〜3ヶ月:器官形成) 胎児の大きさを実物大モデルで示す。受精〜着床〜成長の流れを図で提示 初期段階の成長を理解しているか
3 胎児の成長過程② 母体内での成長を月ごとに学習(4〜6ヶ月:機能獲得) 胎動の開始など、発生段階ごとの特徴をまとめ 中期段階の成長を理解しているか
4 胎児の成長過程③ 母体内での成長を月ごとに学習(7〜10ヶ月:準備完成) 出産前の準備状態(逆子から戻る、器官完成など)を学習 出産前の状態を理解しているか
5 メダカとの比較 前単元のメダカ発生と人の発生を比較。共通点と相違点を整理 心臓の形成、目玉の形成など、共通の過程があることに気づかせ 生命の共通性を認識しているか
6 人の誕生と生命の尊さ 母子手帳など実物資料から、親の期待と愛情を実感。生命の大切さをまとめ 「自分たちも同じ過程を経て生まれた」という認識を深める。ウチナーグチで「家族」を議論 生命の尊さを実感し、表現できているか

ICT活用

NHK for School の映像資料(胎児の成長映像、出産動画)を視聴し、リアルな理解へつなぐ。成長データ(身長・体重)をスプレッドシートで整理し、グラフ化して月ごとの変化を可視化する。ロイロノートで児童の調べ学習結果を共有。

準備物

  • 母子手帳の実物(サンプル提供可能な児童から借用)
  • 胎児の成長資料・写真
  • 胎児の実物大模型(各月齢)
  • NHK for School 映像(出産・発生)
  • 図書館の妊娠・出産関連図書
  • インターネット(厚生労働省など信頼できる情報源)

検証の視点

  1. 児童が母体内での胎児の成長段階を理解し、時系列で説明できるようになるか
  2. メダカの発生と比較することで、生命の共通性を認識できるか
  3. 実物大模型や映像により、胎児の成長をリアルに実感できるか
  4. 学習を通じて「生命の尊さ」「親への感謝」「家族のつながり」を実感できるか
  5. 個別配慮が必要な児童に対して、尊厳ある学習環境が実現されるか