植物の体のつくりとはたらき ― Plan¶
単元情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学年 | 6年(1〜4組) |
| 時数 | 7時間 |
| 時期 | 6-7月 |
| 領域 | B生命 / B(1)ア(エ)(オ),イ |
教材研究¶
植物が行う3つの主要なはたらき—光合成(栄養の生産)、蒸散(水の出入り)、吸収と運搬(根から水や養分の吸収と導管での水の通路)—を、実験と観察を通して理解させる。これらのはたらきが相互に関連し、植物全体を支えるシステムとして機能していることを総合的に捉えさせる。
沖縄の地域性¶
沖縄固有の植物を学習素材に活用する。マングローブ(漫湖・億首川)の特殊な根の構造観察、ガジュマルの気根など、沖縄の湿潤で塩分を含む環境に適応した植物の特徴から、水の吸収と蒸散のはたらきの意味をより深く理解させる。植物と環境のかかわりを「沖縄」という具体的フィールドで学習する。
校内研究との接続¶
| 視点 | この単元での具体 |
|---|---|
| 見通し | 植物の3つのはたらきを整理し、それらが相互に関連していることを理解する |
| 選択肢 | 観察方法として、実験観察・長期観察・資料調査から選択させる |
| 振り返り(CP) | 着色水実験の結果で、水の通り道の実在を確認し理解を深める |
評価基準¶
| 評価 | 基準 |
|---|---|
| A(十分満足) | 光合成・蒸散・水の通り道を関連づけ、植物が生きるシステムとして総合的に説明できている |
| B(おおむね満足) | 葉にでんぷんができること、水の通り道があることを実験で確認できている |
| C→B(支援) | 着色水の実験で「色がついたところ=水の通り道」と視覚的に確認させる |
つまずきポイントと対策¶
よくあるつまずき
「光合成」の概念が抽象的で、児童が実感しにくい。対策として、アルミ箔で覆った葉と覆わない葉の比較実験を行い、「光がないとでんぷんができない」ことを実験的に体感させる。また、蒸散と吸収のバランスについても、葉面積と蒸散量の関連を図で示す。
展開表(全7時間)¶
| 時間 | テーマ・ねらい | 主な学習活動 | 教師の支援 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 植物の3つのはたらきを知る | 図で植物全体のはたらきを俯瞰→各はたらきの名前と基本を確認 | 動物の呼吸と比較しながら、植物の光合成の特徴を浮き彫りにする | 概要の把握 |
| 2 | 光合成を調べる① | アルミ箔で覆った葉と覆わない葉を数日後に摘み取る | 実験の設定理由(「光の有無」のみを変える)を強調 | 実験計画の理解 |
| 3 | 光合成を調べる② | 摘んだ葉をアルコール漬けして脱色→ヨウ素液ででんぷんの有無を確認 | でんぷんの色変化(青紫→無色)を目視で確認させる | 光合成と栄養生産の関連 |
| 4 | 蒸散を調べる | ホウセンカの茎をカッターで切り、水の移動を観察 | 導管の束の配列を簡単な図で示す | 植物内の水の流れ |
| 5 | 水の通り道を調べる① | 着色水に根を浸す→数時間後に茎・葉の断面を観察 | 色の付き方の規則性(導管の配列)に気づかせる | 導管の位置認識 |
| 6 | 水の通り道を調べる② | 顕微鏡で導管を観察→複数の導管が存在することを確認 | 植物と動物の循環システムの違い(管の構造)を説明 | 組織の微視的理解 |
| 7 | 植物のシステムのまとめ | 光合成・蒸散・吸収を「植物が生きるための統合システム」として図解 | 根から吸った水は、葉で蒸散し、光合成で栄養をつくるという流れを強調 | システム全体の理解 |
ICT活用¶
植物の水の通り道を示す教材動画(NHK for School)で、目に見えない導管の機能を動画で理解。タイムラプス撮影で数日間の成長過程を1分に圧縮し、光合成の成果を可視化。Google Sheetsで着色水の観察データを班ごとに入力し、色の付き方の規則性をグラフで確認。
準備物¶
- ホウセンカ(3〜4株、根が十分発達したもの)
- 着色水(食紅やインク)
- カッター
- ヨウ素液
- アルミ箔
- 顕微鏡
- スライドガラス・カバーガラス
- 脱脂綿またはスポンジ
検証の視点¶
- 光合成が光の有無に左右されることを実験で確認できたか
- 着色水実験で導管の位置を実際に観察できたか
- 3つのはたらきが相互に関連していることを説明できるか
- 沖縄の植物の適応とのかかわりを考察できるか