動物の体のつくりとはたらき ― Plan¶
単元情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学年 | 6年(1〜4組) |
| 時数 | 8時間 |
| 時期 | 5-6月 |
| 領域 | B生命 / B(1)ア(ア)(イ)(ウ)(エ),イ |
教材研究¶
人間を含む動物の体を、呼吸・消化・吸収・血液循環という4つのシステムとして捉え、各臓器のはたらきと相互のかかわりを理解させる。5年の植物学習(光合成)との比較を通じて、呼吸の対比的理解を促進する。体の仕組みを「1つの統合されたシステム」として総合的に考察する力を育む。
沖縄の地域性¶
沖縄の長寿文化と食生活を消化・吸収学習の導入素材に活用する。チャンプルー文化に見られる多様な食材の組み合わせと栄養バランス、また「ぬちぐすい(命の薬)」という沖縄の食養生の考え方を、消化・吸収の学習で扱う。このことで、抽象的な体のはたらきが自分たちの日常生活に結びついていることを実感させる。
校内研究との接続¶
| 視点 | この単元での具体 |
|---|---|
| 見通し | 体の仕組みマップで全体像を把握し、呼吸・消化・循環が相互に関連していることを理解する |
| 選択肢 | 各臓器のはたらきを調べる方法として、実験・資料・映像などから選択させる |
| 振り返り(CP) | 各臓器の学習ごとに、全体マップに追記して、理解を段階的に深める確認をする |
評価基準¶
| 評価 | 基準 |
|---|---|
| A(十分満足) | 呼吸・消化・循環の仕組みを関連づけて説明し、「体は全体で1つのシステム」として多角的に考察できている |
| B(おおむね満足) | 呼吸・消化・血液循環の基本的な仕組みを理解し、図や言葉で説明できる |
| C→B(支援) | 体の仕組みを水の流れにたとえた図を提示し、確認しやすくする |
つまずきポイントと対策¶
よくあるつまずき
臓器の名前と役割が多く、児童が混乱しやすい。また、各臓器が独立しているという誤解を持つ者もいる。対策として、1時間に1つの臓器系に集中させ、最後に全体図で統合する。聴診器を使った心拍数測定など体験的活動を多く含める。
展開表(全8時間)¶
| 時間 | テーマ・ねらい | 主な学習活動 | 教師の支援 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 体の仕組み全体を知る | 体の断面図を見て主な臓器の名前と位置を確認 | 器官系の分類(呼吸系・消化系・循環系)を簡潔に示す | 臓器の位置認識 |
| 2 | 呼吸のはたらき | 肺の構造模型→空気の出入りを観察→気体検知管で呼吸ガスの変化確認 | 吸った空気と吐いた空気の成分比較から酸素の変化に気づかせる | 呼吸の仕組み理解 |
| 3 | 消化のはたらき① | だ液による澱粉の分解実験(ヨウ素液での色変化) | 「消化」が物質の変化であることを体験的に理解させる | 実験の観察記録 |
| 4 | 消化のはたらき② | 胃から腸へ進む消化物の変化を図で追跡→栄養吸収の仕組み | 沖縄料理の栄養バランスを例に、各栄養素の役割を説明 | 消化の段階的理解 |
| 5 | 血液循環① | 聴診器で自分の心拍を聞く→心拍数測定→脈を確認 | データをスプレッドシートに入力し、個人差を確認する | 心拍の観察 |
| 6 | 血液循環② | 心臓・血管・血液の模型で血液循環を図解→全身への栄養と酸素の供給を理解 | 呼吸と循環のつながり(肺で酸素を得て全身に運ぶ)を強調 | 循環の仕組み理解 |
| 7 | 吸収と排出 | 小腸での栄養吸収、腎臓での老廃物排出を図で理解 | 消化→吸収→循環→排出という流れを時系列で整理 | システムの統合理解 |
| 8 | 体のシステムのまとめ | 全体図を完成させる→自分の体で確認できることをチェックリストで | 「体は多くの器官が協力して機能する統合システム」と総括 | 体のシステムの理解度 |
ICT活用¶
聴診器で測定した心拍数をGoogle Sheetsに入力し、クラス全体の心拍数分布をグラフ化。デジタル教材「心拍数教材」で、心臓のはたらきを動画で確認。血液循環の教材動画(NHK for School)を活用し、実験だけでは見えない内部のはたらきを可視化。
準備物¶
- 聴診器(クラス数分)
- 気体検知管
- ヨウ素液
- だ液実験セット
- 臓器模型(心臓、肺、胃、小腸など)
- ばねばかり
- 心拍計教材
検証の視点¶
- 各臓器のはたらきを個別に説明できるか
- 複数の臓器系が相互に関連していることを理解しているか
- 自分の体で確認可能な現象(脈、呼吸)と学習内容を結びつけられるか